WEB MAGAZINE

20250629
Pocket
LINEで送る

ファミキャンのススメ vol.23 安全対策Q&A:実例から学ぶトラブル回避&ファーストエイド

こんにちは、M.W.M です。

テントもごはんも準備万端なのに、いざ現地でヒヤッとした経験はありませんか?

家族の笑顔を守るカギは「知識」と「備え」

今回は実際によく起こるトラブルを Q&A 形式で掘り下げ、対策と応急処置をわかりやすくまとめました。


1. トラブル別 Q&A ─ その場で慌てないために

  1. 蚊・ブヨ・マダニに刺された!
    • 予防:肌の露出を減らす/ディート・イカリジン入り虫除け/メッシュインナーを閉じる
    • 応急処置:流水で洗い冷やす→かゆみが強ければステロイド外用薬や抗ヒスタミン内服
    • マダニ:無理に引き抜かずピンセットで皮膚と平行にゆっくり。残片や発熱が続くときは受診
  2. 子どもがペグで指を切った!
    • 出血部位を圧迫→水で砂利を流す→消毒→清潔なガーゼで保護
    • 脂肪層が見える・5分以上止まらない出血は縫合の可能性大、病院へ
  3. 昼間の設営でパパがフラフラ…熱中症?
    • 症状:めまい・頭痛・吐き気
    • 対策:塩分入りドリンク/首と脇を冷やす/日陰で横になる
    • 予防:設営は早朝か夕方、30分ごとに5分休憩
  4. 夜が予想外に冷え込んだ!低体温は?
    • レイヤリング:吸汗インナー+フリース+防風シェル
    • 寝袋は子どもの体格より「快適温度+5 °C」上を選択
    • 震えが止まらない・呂律が回らない→温かい飲み物+毛布で芯を温め、改善しなければ救急へ
  5. 焚き火で火の粉が飛んだ!
    • 焚き火台周囲は半径1 mクリア
    • 消火バケツか消火器を手元に
    • 服に着火したら「ストップ(立ち止まる)・ドロップ(しゃがむ・うつ伏せになる)・ロール(左右に転がる)」を家族で練習
  6. 突然の雷雨・突風!どうする?
    • 設営前に気象庁アプリでチェック
    • ペグを抜かずロープをゆるめ、車内または管理棟へ避難
    • 最大瞬間風速10m/s超予報なら無理せず中止も選択
  7. クーラーボックスがぬるい…食中毒が心配!
    • 保冷材は底と上の二段配置、開閉回数を最小化
    • 生肉は完全密閉して下段へ
    • 10 °C超えたら要冷蔵品は廃棄
  8. 子どもが視界から消えた!迷子対策は?
    • 到着後に集合場所を決める
    • ホイッスルを首掛けし鳴らす練習
    • 夜間はLEDリストバンドで視認性アップ
  9. ハチ・イノシシなど野生動物が現れた!
    • 食べ残しは即密閉し車内またはフードロッカーへ
    • ハチ対策:黒髪は帽子でカバー、振り払わず静かに離脱
    • イノシシ:30 m以上離れ、子どもを抱えて後退
  10. 救急車を呼ぶとき住所がわからない!
    • 到着直後にサイトMAPをスマホ保存・管理棟の電話番号をメモ
    • 通報時は「キャンプ場名+サイト番号」「最寄りICや国道」を伝える
    • オフライン地図アプリのGPSが便利

2. ファミリー用安全チェックリスト

出発前

  • 天気予報と気温を確認する
  • 家族全員の健康状態をチェックする
  • 緊急連絡先をメモして携行する
  • 救急キットを補充し、不足がないか確認する

■ 設営時

  • サイトの傾斜や窪みをチェックする
  • 枯れ枝や落石の危険がないか確認する
  • 焚き火台を置く位置と風向きを確認する

■ 滞在中

  • こまめな水分補給をルーティン化する
  • 子どもの行動範囲を把握し、定期的に声掛けする
  • クーラーボックスの温度と食材の保冷状態を管理する

■ 撤収時

  • 焚き火の消し炭を完全に消火する
  • ゴミを分別し、持ち帰りまたは指定場所へ廃棄する
  • テント周りや共有スペースの忘れ物を最終確認する

3. 家族でそろえる “M.W.M 推奨” 救急キット 12 点

  1. 滅菌ガーゼ&包帯
  2. 防水ばんそうこう(大小)
  3. アルコール綿&消毒ジェル
  4. 抗ヒスタミン軟膏・内服薬
  5. 解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン系)
  6. 常備薬(ぜんそく・アレルギーなど)
  7. 体温計・携帯パルスオキシメータ
  8. 三角巾&テーピング
  9. 先細ピンセット(マダニ抜き対応)
  10. ホイッスル × 人数分
  11. 使い捨て手袋&マスク
  12. 携帯トイレ兼嘔吐袋

+α:ポイズンリムーバーがあるとハチ刺傷時の一次対応が迅速です。


4. まとめ ─ 「備え」は最高のアクティビティ

安全対策は一見地味ですが、家族全員が“参加”することで学びと絆が深まるアクティビティそのもの

今回の Q&A とチェックリストを参考に、ご家庭のルールをアップデートしてください。

トラブルを“怖い”で終わらせず、“学び”へ変えるのが M.W.M 流です!

次回 vol.24 では虫眼鏡と双眼鏡を手に「自然観察キャンプ」を楽しむコツをお届けします。

どうぞお楽しみに!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、キャンプ場でお会いしましょう。

今、一生残る思い出を。M.W.M でした!


※本記事は 2025 年 6 月 28日時点の一般的な情報をもとに作成しています。症状が重い場合や不安がある場合は、必ず医療機関の指示に従ってください。

Pocket
LINEで送る