僕らのファミリーキャンプ物語 vol.2 『我が家にもっと光を!』
先週末、キャンプ用品一式を揃えたばかりの我が家は、早速、今週末にその新しい道具を使って初キャンプに出かけることにした。
土曜日の朝、車にテント、テーブル、チェア、寝袋、そしてお父さんが誇らしげに選んだランタンを積み込み、家族全員でキャンプ場へ向かった。
キャンプ場に到着すると、お父さんは早速テントの設営に取り掛かった。
お母さんはテーブルを組み立て、タカシとミホはチェアを広げて楽しそうにしていた。
「お父さん、テントの設営うまくできたね!」
とタカシが感心して言うと、
「当然だよ!エアーテントだから簡単さ!」
とお父さんは得意げに答えた。
昼間のキャンプは順調に進み、家族全員でバーベキューを楽しんだ。
お父さんが張り切って用意した美味しい食材を焼きながら、自然の中でのんびりとした時間を過ごした。
しかし、夕方になると、次第に日が暮れてきた。
「そろそろランタンを使おうか」
とお父さんが言いながら、ランタンを取り出し、点灯した。
ランタンの柔らかな光がテントの周りを照らし、みんなはお父さんが奮発して用意したお肉に夢中になった。
ところが、次第に夜が訪れると、お肉の焼き加減がうまくいかず、焦がしてしまう。
何かがおかしい・・・
何かが足りない・・・
「このランタン、ちょっと暗くない?」
とお母さんが心配そうに言う。
「そうかな?最大にしてるんだけどな」
とお父さんがランタンの明るさを確認するが、それでも足りない。
そう、光が足りないのだ。
タカシが「パパ、もっと明るいランタンを持ってくればよかったんじゃない?」
と尋ねると、お父さんは困った顔で答えた。
「これが一番良さそうだったんだ。でも、やっぱりもう一つくらい必要だったかもな。」
その時、隣のサイトから明るい光が差し込んできた。
見ると、隣のキャンパーは複数のランタンやライトを使って、まるで昼間のように明るくしていた。
「うわ、あれなら安心して夜も過ごせるね」
とミホが感心する。
「確かに、隣のサイトはすごく明るいな」
とお父さんが呟く。
その後、家族は暗闇の中で夕食を楽しむことにしたが、お母さんが突然、「あれ、私のイヤリングがない!」と言い出した。
家族全員が驚いて、「どこで落としたんだろう?」と心配し始めた。
みんなでランタンのわずかな光を頼りに、お母さんのイヤリングを探し始めた。
テントの中やテーブルの周り、チェアの下など、一生懸命探したが見つからない。
結局イヤリングは見つからず、お母さんは少し落ち込んでいた。
「まあ、しょうがないわね。別に高いイヤリングじゃないし、キャンプは楽しかったから」
とお母さんが諦め半分で言うと、お父さんは
「もっと光があればなー。ごめんよ。」
と言い、みんなは少し残念そうにしながらも片付けを始めた。
翌日、帰り道の車の中、お母さんがとっさに、「あれ?」
と驚いた声を上げた。
「どうしたの?」
とお父さんが尋ねると、お母さんは笑顔でイヤリングを取り出しながら、
「助手席のサイドポケットにあったのよ!」
と言った。
家族全員が大笑いしながら、
「なんだ、そんなところにあったのか!」
とほっとした。
「もう一つ明るいランタンを買わなきゃな」
とお父さんが言うと、タカシとミホも
「それがいいね!」と大賛成。
こうして、我が家の初キャンプは、光が足りないという失敗も含め、楽しい思い出となった。
我が家のキャンプ冒険はまだ始まったばかり。
次回は、さらに新しいアイテムを揃えて、もっと素敵なキャンプ体験を目指す。