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20240720
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僕らのファミリーキャンプ物語 vol.10 『お父さん vs 魚』

梅雨明けの爽やかな週末、我が家は夏本番を迎え、新たなキャンプの冒険へと出発しました。

今回の目的地は、清流が輝く川沿いのキャンプ場。

家族全員の胸には、魚のつかみ取りへの期待が膨らんでいます。

「さぁ、みんな!今日は魚のつかみ取りだ!」

お父さんの元気な声が朝もやに響き渡ります。

タカシとミホは興奮のあまり飛び跳ね、お母さんも優しい笑顔で準備に取り掛かりました。

川辺に到着すると、家族揃って靴を脱ぎ、恐る恐る水面に足を浸します。

「うわぁ、冷たい!」ミホの声が響くと、タカシも「でも気持ちいいね!」と笑顔で応えます。

お父さんは早速、大きな石を持ち上げ、魚を探し始めました。

「見つけたぞ!」お父さんの声に、子供たちは一斉に集まります。

「ここに大きな魚がいるぞ!」しかし、狙った魚は素早く泳ぎ去り、誰の手にも掛かりません。

次にお母さんが挑戦しますが、魚の俊敏さに太刀打ちできません。「あぁ、難しいわね!」と苦笑い。

タカシとミホも懸命に挑戦しますが、魚たちはことごとく逃げていきました。

「よし、もう一度やってみるぞ!」お父さんが意気込みを新たにします。

慎重に歩み出したその瞬間、「うわっ!」という叫びとともに、お父さんは見事に川に転倒。

全身びしょ濡れになってしまいました。

一瞬の静寂の後、我が家に大きな笑い声が響き渡ります。

「お父さん、面白すぎる!」

とタカシが声を上げ、ミホも

「お父さん、大丈夫?」と笑いながら心配そうに尋ねます。

お母さんも「まあまあ、これもキャンプの思い出ね」と優しく微笑みかけました。

びしょ濡れのお父さんは、照れくさそうに立ち上がります。

「こんなに濡れるつもりじゃなかったんだけどなぁ。でも、みんなに笑いを提供できてよかった。」

と言葉を添えました。

結局、その日魚は一匹も捕まえられませんでしたが、家族全員で心から笑い合える、かけがえのない時間となりました。

夕暮れ時、お父さんが焚き火を囲んで腕によりをかけた特製カレーを振る舞います。

「今日のカレーは最高だね!」

とタカシとミホが口を揃え、お母さんも

「今日はみんなで思いっきり笑ったから、さらに美味しく感じるわね」

と温かな眼差しを向けます。

川のせせらぎと虫の声に包まれながら、我が家の面々は今日一日の出来事を振り返りました。

魚は捕まえられなかったけれど、笑顔と思い出はたっぷりと収穫できた特別な一日。

星空の下、テントに入る前、お父さんは家族に向かって言いました。

「今日も最高のキャンプだったな。家族みんなでキャンプに来れて本当に幸せだよ」

こうして、我が家のキャンプはまた一つ、心温まる思い出を刻みました。

次はどんな冒険が待っているのか、家族全員が胸を躍らせながら、次のキャンプを心待ちにしています。

自然の中で過ごす時間、予想外の出来事、そして何より家族との絆。

この川辺でのキャンプは、我が家の宝物となる思い出となったのです。

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